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    南国への憧れを満たすオランジェリー
エルベ川を見おろす高台にある広大な公園。上の写真はあこがれの南の国のオレンジを育てるためのオランジェリー。段差をつけられた公園の一段下にももうひとつオランジェリーがある。
随所にたたずむ彫刻にもはエルベ川上流の砂岩が
使われている。題材はわれわれ日本人にもなじみのヴィーナス(アフロディテ)、ミネルバ(ヴィクトリア)などなどギリシャ神話(ローマ神話)の神々などで、親しみやすい。案内書を手にたどっていく間に広い公園をいつの間にか一周してしまう。 




<左:演劇用の仮面を手にする芸術の女神メルポメネの像>



<右:階段から見たオランジェリー。夏にはこの前で音楽会開かれる>
 歴  史

アウグスト強王のもとで大臣を務めていたフォン・ワッカーワルトが1719年、ここにあった騎士領を購入し、広大な庭園と居城の建設を開始。購入した騎士領はその4年前に大火に遭って主な建物が焼失していたため、格安に購入したものであった。軍人でもあったワッカーワルトは兵隊も工事のために動員し、丘陵や谷をならして、広大な敷地に城と庭園を建設した。
その後、1723年、この城と庭園は購入を希望したアウグスト強王に譲り渡されたが、この売買は3年間にわたって秘密にされた。アウグスト強王は当時、モーリッツブルク城を完成させたばかりで、その上、ピルニッツ城を建設中、タシェンベルク宮を改修中、ツヴィン

ガーを建設中という状態にあり、財政難の中で贅沢との謗りを受けたくなかったためといわれる。
アウグスト強王の所有であることは1726年になって公表され、さらに大幅な拡張が計画されたが、財政事情で実施には至らなかった。強王はここで毎年盛大な催しを開いたといわれる。建設にはアウグスト強王の時代に活躍したJohann Christoph Knoeffel、Zaharias Longuelune、 Matthaeus Daniel Poppelmannなども参加している。 18世紀半ばには7年戦争で傷つき、プロイセン軍の司令部が置かれたほか、19世紀はじめにはナポレオン戦争で損傷を受けたが、その後度々修復や改築が行なわれてきた。 
 
 

<下段のオランジェリーの前の噴水池。>


 <入念に刈り込まれた植え込み>
 
   
- ドレスデン情報ファイル 2006.06.19 --