HOME 基礎データ 歴  史 見どころ 城めぐり 歳時記 生  活 ドイツ経済
見どころリスト
聖母教会
(聖母教会内部)
緑の丸天井
蒸気観光船団
DB鉄道博物館
ピルニッツ宮庭園の椿
椿の植物園
懸架式モノレール
登山電車
テレビ塔
青い奇跡の橋
若返る街
ライプチッヒ見本市
    観光用蒸気外輪船団 (Weiße Flotte=白い船隊
最も古い船は1879年建造
ドレスデンの名物のひとつはエルベ川を上り下りする観光船団。両舷に推進用の水車をつけた蒸気外輪船が9隻あり、この種の船隊としては世界で最も古く、最も大きいといわれる。運行するザクセン蒸気船会社は蒸気船の他に、大型のサロン船2隻、小型の観光船2隻を運航させている。

最も古い船は1879年に建造された"Stadt Wehlen"で、"Diesbar"は現在でも燃料に石炭を使っている。喫水が満載時でも90cm程度で、エルベ川の水位がかなり下がっても運行が可能である。
また、橋の下を通過する際は煙突が倒れるようになっている。
エルベ川沿岸の町の名前*がつけられており、ドレスデンの上流にあるピルニッツ城、ザクセン・スイスのふもとバート・シャンダウなどの間を行き来している。(*Leipzigを除く。)
<写真をクリックすると大きくなります> 
Stadt Wehlen
建造年
全長
本体幅
全幅
1879年
59.2m
5.24m
10.45m
喫水
客席数
 (室内)
出力
0.88m
284人
92人
180PS
Diesbar
建造年
全長
本体幅
全幅
1884年
53.5m
5.07m
10.2m
喫水
客席数
 (室内)
出力
0.79m
160人
80人
110PS
Meissen
建造年
全長
本体幅
全幅
1885年
65.7m
5.56m
11.2m
喫水
客席数
 (室内)
出力
0.86m
270人
124人
230PS
Pillnitz
建造年
全長
本体幅
全幅
1886年
65.7m
5.52m
11.2m
喫水
客席数
 (室内)
出力
0.80m
254人
124人
230PS
Krippen
建造年
全長
本体幅
全幅
1892年
56.1m
4.8m
9.7m
喫水
客席数
 (室内)
出力
0.60m
221人
101人
110PS
Kurort Rathen
建造年
全長
本体幅
全幅
1896年
57.1m
5.02m
10.2m
喫水
客席数
 (室内)
出力
0.81m
267人
82人
140PS
Pirna
建造年
全長
本体幅
全幅
1898年
57.1m
5.01m
10.4m
喫水
客席数
 (室内)
出力
0.78m
265人
97人
140PS
Dresden
建造年
全長
本体幅
全幅
1926年
68.7m
6.9m
12.9m
喫水
客席数
 (室内)
出力
0.80m
400人
180人
300PS
Leipzig
建造年
全長
本体幅
全幅
1929年
70.1m
6.9m
12.9m
喫水
客席数
 (室内)
出力
0.78m
439人
194人
350PS
歴 史
ドレスデンを基点にエルベ川を運航する蒸気船団は約170年の歴史を持ち、ザクセン王国から特許を受けた船会社が蒸気船"Koenigin Maria(女王マリア)号"をはじめてドレスデンからマイセンに向けて運航させたのは1837年7月30日であった。
その後、Blasewitz地域に造船所が設けられ、1879年には"Dresden III号"が建造されたが、
この船は現在も"Stadt Wehlen(ヴェーレン市号)"という船名で運航されている。
運航会社は1911年には蒸気船33隻、従業員535人を擁するまでに成長した。1928年にはすべての船がそれまでの緑と白の2色から白一色に塗り替えられたため、この蒸気船団は現在も"Weisse Flotte(白い船団)"と呼ばれるようになったという説もある。1930年代はおおぜいの乗客で賑わい、

1940年までに300万人以上が利用したといわれる。第2次大戦後は船の多くが戦後賠償でチェコスロバキアやソ連に提供され、稼動可能な船は8隻に減った。東ドイツ時代は消滅の瀬戸際に立たされていたが、東西ドイツの統合後、船団は一時信託公社の管理下に置かれた後、Conti-Reederei社が取得した。新会社Sachsische
Dampfschiffahrts GmbH & Co. Conti Elbschiffahrts KGのもとで1993年から94年にかけて8隻の蒸気外輪船がオリジナルに忠実に復元、改修された。新会社はザクセン州が51%を保有している。
船団の中で"Diesbar"は現在でも燃料に石炭を使っている唯一の船で、1980年に歴史的記念物に指定された。
   
 -- ドレスデン情報ファイル 2006.08.26 --