800年以上の歴史を持ち、中世にはドイツ皇帝やローマ法王から特権を受けた、世界でも最も歴史のある見本市。当初は商品の売買の場であったが、ビスマルクによるドイツ統一後の工業化の進展を背景に、次第に見本を展示することで取引の推進を目的とする現在の見本市の形態をとるようになった。
DDR時代は同国唯一の国際見本市であり、ソ連・東欧圏(COMECON)でも最大の見本市として、1949年以降毎年春・秋に大規模な総合見本市を開催した。これは、ソ連・東欧諸国はもとより、日本など西側諸国との取引においても東ドイツ側の重要な窓口となっていった。
ドイツ統一後、ライプチヒ見本市局(Lepziger Messamt)をGmbHに改組し、1996年には場所を空港近くに移して、国際会議場も併設した近代的な設備で再出発した。ザクセン州とライプチヒ市が折半出資。
しかし、東独時代のように「国内唯一」といった独占 |
的、特権的地位はなくなり、むしろ後発見本市としてハノーバー、フランクフルト、デュッセルドルフなどドイツ各地の有名見本市に伍して独自の分野を開拓して行かなければならなくなった。
2008年の実績は、開催見本市数26件で、出品者数は延べ1万175、入場者数は同146万人で、東西ドイツ再統一後の再スタート以来、内容を充実させ、着実に実績を伸ばしている。2008年の売上高は約8,000万ユーロであった。
最大の見本市は毎年4月に開催される自動車見本市(AMI)で、2008年の入場者数29万3,000人であった。
ドイツの主要見本市は現在ではいずれも業界関係者だけを対象とするいわゆる専門見本市となっているが、ライプチヒ見本市は一般消費者も参観できるものが多い。ほとんどの見本市は毎年ほぼ同じ時期に開催されている。一度は行ってみたい見どころのひとつ。日程などはLeipziger
Messeのホームページなどで確認してください。 |