HOME 基礎データ 歴  史 見どころ 城めぐり 歳時記 生  活 ドイツ経済
城めぐり案内
アルプレヒツブルク城
アウグストゥスブルク城
ドレスデン大庭園
グロースゼトリッツ庭園
城壁下の要塞
ケーニヒシュタイン
要塞
クリープシュタイン城
エルベ河畔の3城
モーリッツブルク
ノッセン城
ピルニッツ城
ラメナウ宮殿
シュトルペン城
ヴェーゼンシュタイン城
     はてなブックマークに追加     mixiチェック
エルベ川越しに見える3つの城。蒸気観光船が通るのが見える。
     ドレスデンの中心街からも近い緑豊かな風景
ドレスデンから観光船に乗ってエルベ川をさかのぼること20分ほどで左側の丘の上に3つの城が見えてくる。反対側、城の正面にはのどかな草原がひろがり、その先は高級住宅街である。ユネスコの世界遺産エルベ渓谷のハイライトのひとつといえるこのあたりは、歴史的建造物が密集する旧市街と違って、緑の多い、ゆったりとした風景である。
上の写真は左(川下)から右へアルプレヒツベルク城、リンクナー城、エックベルク城。
プロイセン皇太子のアルプレヒツベルク城

<アルプレヒツベルク城>
アルブレヒツべルク城(Schloss Albrechtsberg)はプロイセン国王ヴィルヘルIV世とドイツ皇帝ヴィルヘルムI世の末弟であるアルプレヒト皇太子(1809-1872)とその二人目の妃ローザリーのために建てられた。
シンケルの弟子であるアドルフ・ローゼが設計した後期クラシック様式の建物で、1854年に完成した。
アルプレヒト皇太子の息子の死後はドレスデン市が購入、第2次大戦後は一時ソ連軍の管理部が置かれたり、インツーリストのホテルに使われたりした。
現在は芸術学校、ホテル・レストラン学校があるほか、コンサート、舞踏会、レセプション、講演会など各種催しに使われている。
まん中に立つリンクナー城(Lingner Schloss)はアルプレヒト皇太子の侍従シュトックハウゼン男爵の住居として建てられた。そのため、当初はヴィラ・シュトックハウゼンと呼ばれた。隣のアルブレヒツベルク城よりもやや簡素で、早く出来上がったため、アルブレヒト皇太子夫妻は当初はこちらに住んだ。その後、アウグスト・リンクナーの所有となったため、リンクナー城と呼ばれるようになった。
現在はやはりドレスデン市の所有となっており、改装してユネスコ世界遺産プロモーション・オフィスをここに設ける案があったが、財政難で実現していない。
               
リンクナー城

<リンクナー城>
エックベルク城

<エックベルク城>
一番上流に位置するのはエックベルク城(Schloss Eckberg)。大富豪で芸術の奨励者として知られるヨハン・スーシャイが建てたものである。英国の古城のような形をしているが、やはり19世紀の半ば過ぎに建てられたものである。
ドレスデンのオペラ座を設計したゼンパーの弟子であるクリスティアン・アルノルトがチューダー王朝風に設計した。
東西ドイツの統合後はミュンヘンの不動産会社が購入し、高級ホテル・レストランとして運営されている。周囲は広く美しい庭園になっている。
 
ザクセン王国のまん中に建てられた宿敵プロイセンの皇太子の城
宿敵ともいえるプロイセンの皇太子がザクセンのまっただ中に宮殿を建てるに至ったのはなぜか。
アルプレヒト皇太子(Prinz Friedrich Heinrich Albrecht von Preussen)はプロイセン国王ヴィルヘルムIII世と王妃ルイーゼとの間に一番下の5男として生まれ、普墺戦争や普仏戦争で活躍した。一番上の兄はヴィルヘルムIV世としてやはりプロイセン国王になり、その次の兄はドイツ帝国が成立するに際してヴィルヘルムI世として皇帝に就任している。
アルプレヒト皇太子は政治的な背景のもとで1930年にオランダ国王の王女マリアンネと結婚、3子をもうけた。しかし、この結婚はやがて破綻し、アルプレヒトはローザリー・フォン・ラウフ男爵夫人との結婚を希望する。
しかし、長兄の国王ヴィルヘルムIV世はプロイセン王国皇太子の結婚相手として男爵の身分は低すぎ、ホーエンツォレルン家の威信と利害に反するとして結婚に激しく反対する。
そして、結局ローザリーはプロイセンの支配力が及ぶ国に足を踏み入れることを許されないことになってしまう。そのため、皇太子の侍従シュトックハウゼンの夫人がザクセン王国の首都ドレスデンのこの場所に土地を求め、城を建てることになったということである。
その後、ローザリーは伯爵夫人の称号を与えられGraefin vou Hohenauを名乗ることになり、皇帝ヴィルヘルムI世の時代になると厳しい扱いが緩められて、皇帝自身がこのアルブレヒツベルク城を訪れた際も義妹として接したといわれる。
 
  -- ドレスデン情報ファイル 2006.10.21 --