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      壁の中に隠された財宝
チョパウ(Zschopau)川のほとりにそそり立つ岩の上高くに建てられたこの城はいかにもドイツの城らしい姿をしている。しかし、この城は人里はなれた森に囲まれており、周辺にはこれといった町や村があるわけで もなく、ふもとに数件の民家が立っているだけである。少なくとも素人目にはなぜこんなところに建てられたのか見当がつかない。
歴  史
この城がはじめて記録に残されたのは1384年であるが、所有者が頻繁に代わり、その度に何度も増改築が繰り返されと言われる。増改築に際しては、壁が上塗りされてしまったり、一部の部屋が塞がれてしまったりすることがあった。また、この城は人里はなれていたことから、貴重なものの隠し場所につかわれることもあった。
近年に至ってそうしたものが次々に発見され、できるだけもともとの姿を取り戻す努力がなされている。旧東独時代の末期には壁の中から中国の焼き物やマイセンの磁器がたくさん出てきて人々を驚かせたが、これは大戦中ヒトラー暗殺の謀議に加わったとして死刑の判決を受けた東プロイセン貴族出身の将校von
Lehndorff家の財産であったものが、ナチスによってこの城に隠されていたものであった。
15世紀にマイセンのアルプレヒツブルク城を建てた建築士Arnold von Westfahlenの手になる後期ゴシック様式の部屋が発見されたのも近年で、何回にもわたって繰り返し手を加えられていた部屋は現在ではほぼ当時のままに復元されている。
宗教改革の進展に伴って破壊されようとした近くの修道院からは聖人Alexiusを現
したザクセンでも唯一と言われる祭壇も置かれている。
15世紀の終わり頃に掘られたものと見られる井戸も、建物の廃材や、瓦礫でうめられてしまっていた
が、その後それらがすべて取り除かれ、もとの状態に戻っている。城の中に掘られた井戸であるから岩を掘り進んで地下水に届くまでには何年もかかったであろう。
   
   
   -- ドレスデン情報ファイル 2005.07.17 --